
オクトーバーフェストは何と言ってもビール、ビアテントでオクトーバーフェストビアを飲んで陽気な音楽に合わせて乾杯したりと、ビアテントで過ごすために訪れると言っても過言ではありません。
でも、それだけじゃもったいない!ビール以外にも、一度は体験したい絶景スポットや絶品デザートなどがいっぱいあります!
1. 会場
会場は南北に2つの大きな通りが走っています。メインゲートのあるWirtsbudenstraßeはビアテントのある大通り、お隣のSchaustellerstraßeはアトラクションの立ち並ぶ大通りです。
会場の南側、2本の大通りを東西に横切っている大通りMatthias-Pschorr-Straßeの先は小高い丘になっており、Bavaria像とRuhmeshalleが建っています。
全体の地図は、公式サイトからダウンロード(pdf)、または公式アプリ(iOS/Android)を入れるとお店の検索やビアテントのリアルタイムの混雑状況が確認できるので、とても便利です。
2. 絶景ポイント
Bavariaの丘へ:
会場の南西、Bavaria像の立つ丘からは、Matthias-Pschorr-Straße沿いのテントやアトラクションなどを見渡すことができます。特に一番近くにあるビアテント、Schützenzeltのテラス席の人の多さにびっくりしますよ。
丘の上は静かでゆっくりできるので、ちょっと人ごみに疲れて一息つきたいときや、酔い覚まししたいときなどにも、オススメのスポットです。
大観覧車:


ビアテントの立ち並ぶ通りの南端には、オクトーバーフェスト会場全体を見渡せる大観覧車Riesenradがそびえ立ちます。昼間もオクトーバーフェスト会場全体の人の多さにびっくりしますが、アトラクションなどがライトアップされてキラキラしている夜の方が雰囲気がとても良くなります。
頂上まで行くと、オクトーバーフェスト会場だけでなくミュンヘン市内中心まで、ミュンヘンのシンボルでもあるフラウエン教会まで見渡せます。
頂上で写真を取り損なっても大丈夫!日本の観覧車と違い、少し速めのスピードで5〜6周まわるので、何度でもシャッターチャンスがあります。
回転ブランコ:


地下鉄Theresienwieseの近くにある空中ブランコJule Verne Tower、地上から80mの高さでグルグルと周回します。
心地よい風とともに、オクトーバーフェスト会場やミュンヘン市内まで360度見渡せます。
ただ、ビールを飲んだすぐ後は酔いがまわりやすいので、ちょっと危険かも。また、ブランコなので脱げやすい靴を履いている人は、飛ばされないように気をつけてくださいね。
3. 小腹が空いたら
a. 屋台でテイクアウト
サンドウィッチなど:
小腹が空いたけどビアテントに入るのはちょっと、という場合はテント前などにある屋台でサンドウィッチを。
熱々のソーセージやお肉、お魚などをドイツの小さなパンSemmel(ゼメル)(*1)に挟んでテイクアウトしてみましょう。フライドポテト(*2)もあります。
- *1 ドイツではパンがお皿代わり。Semmel(ゼメル)はバイエルンの方言で、標準語だとBrotchen(ブロートヒェン)。
- *2 Pommes(ポメス)またはPommes frites(ポム・フリット)と呼ばれます。
b. デザート&カフェ
Gebrannte Mandeln:
屋台で手軽に買えるのが砂糖と水でキャラメルコーティングしたアーモンド。オクトーバーフェスト会場には複数のキャラメル・アーモンド屋台があり、大通りの道の真ん中などに立っています。
アーモンド以外にもピーナッツやマカデミアナッツなど、色々なナッツを選べます。また、紙に包まれて持ち運びできるので、観光中などで小腹が空いたらつまんだりできるのも魅力的です。
Café Kaiserschmarrn:
ミュンヘンのベーカリーチェーンRischart(リシャルト)のテント。世界的に有名なテーマパークを思い起こさせるような、メルヘンな外観が人目を引きます。
ドイツのベーカリーはパンだけでなくケーキやタルトなどのオーブンで焼くもの全般を売っているのが一般的、Rischartもケーキやタルトなどがとっても美味しいいんです。
テントの名前にもなっているKaiserschmarrn(カイザーシュマーン)(*)は、小さく切り分けたパンケーキにリンゴやプラムなどのソースをかけて食べます。バイエルンを中心とした南ドイツでよく食べられていますが、特に発祥の地である隣国のオーストリアで人気のあるデザートです。
- *Kaiserscharren(カイザーシュマーレン)とも呼びます。
4. お土産など
Lebkuchen:
みんなが首から下げているハート形の茶色いクッキーみたいなもの、Lebkuchen(レープクーヘン)という香辛料のたっぷり入ったケーキです。英語だとジンジャーブレットと呼ばれています。
表面にはメッセージが入っており、特に定番のI love youという意味の「Ich liebe Dich」や「I mog Di (バイエルンの方言)」などは恋人へのプレゼントとして人気が高いです。メッセージを注文して書いてもらう事もできます。
お値段は小さいものだと10ユーロくらいから、大きものは30〜50ユーロする場合もあります。
ビアマグ:
会場内にはいくつもお土産ショップが立ち並んでいます。オクトーバーフェスト限定の陶器のビアマグや、6のブリュワりーのマーク入りのビアマグ、ビアグラスなど、その他にもキーホルダーなどの小さなお土産がたくさん売られています。
限定ビアマグで、日本に帰ってもオクトーバーフェスト気分でビールを飲んでみてはいかがでしょう。
5. サービス・設備など
ATM:
オクトーバーフェスト会場での支払いは現金のみ(*)!クレジットカードは使えません。そのため、会場には入場口やトイレの付近など、ATMがたくさん設置されています。
お金を引き出す際は、周囲に十分ご注意を。ATMで現金を引き出すところを狙って待ち伏せし、強盗被害に会うケースが毎年何件も報告されています。
会場でお金をおろす際は、一人ではなく数人で固まって行動した方が、狙われにくくなります。
- *MeinfestとBlue Codeいう携帯アプリでの支払いも導入されました。MeinfestはBlue Codeの仕組みを利用しています。しかし、ドイツ・オーストリア系列の銀行(Erste Bank, Sparkasse, Hypo Tirol Bank)の口座を持っていないと、どちらのアプリも利用できません。
トイレ:
トイレも数多く設置されており、またトイレの看板も目立つように立てられているので、迷わず近くのトイレを見つけられます。
会場に設置されているトイレは基本的には無料ですが、トイレ内には清掃係が常駐しており、チップのお皿も置かれています。チップは払っても払わなくても構いません。私は、トイレがすごく綺麗だった時だけ、20〜30セント置いています(手持ちがなければ置きません)。
サービスセンター:
ビアテントのSchützenzeltとSchottenhamelfesthalleの裏側の一角にサービスセンターがあります。落し物や迷子、喧嘩や強盗といった緊急時など、何か困ったことがあればServicezentrum(サービスセンター)に知らせに行きましょう。