ミュンヘンの交通事情(2017年)


※ 2017年12月10日に料金などの改定が行われました。新しい料金など、2018年度の最新版としてまとめました。
【最新版】ミュンヘンの交通 2018 (2017年12月10日価格改定反映)


ドイツの交通システムはどの都市もほとんど同じです。ミュンヘン、ベルリン、フランクフルトなどの大都市の中心地はその都市の交通連合が地下鉄、バス、トラムを、旧国鉄のDB(ドイチェ・バーン)が周辺都市を結ぶ長距離の列車を運行しています。

ミュンヘンから他の大都市へ移動する場合は、DBの長距離列車(ICEやRBなど)を使います。チケットは、乗車駅から降車駅までのチケット。

ミュンヘンの乗車料金システムは、ゾーン・リング制。乗車駅、降車駅がどのゾーンに含まれるかがチケットを買うときのポイントです。ミュンヘン空港もこのゾーンに含まれます。

ミュンヘンで電車などに乗る場合は、ミュンヘン市内とミュンヘン郊外を意識すると良いです。なぜかというと、ミュンヘン市内は一つのゾーン(Zone 1)で、料金が一定だからです。また一般的に、ミュンヘンというとミュンヘン市内を指すことが多いです。

旧国鉄 DBと ミュンヘン交通連合 MVG(MVV)(*)

ミュンヘンで見かける交通機関はDB(ドイチェ・バーン)とMVG。2つの会社のイメージカラーは赤(DB)と青(MVG)。電車などの車体から券売機まで、色が違うのですぐにどちらの会社のものかわかります。

DBの電車
DBの電車
U-Bahnの電車
MVGのU-Bahn

ミュンヘン市内の交通手段は、DBが運行するS-Bahnと、MVG管轄の地下鉄(U-Bahn)、バス、トラムです。会社は違いますが、運賃のシステムはS-BahnもU-Bahn・バス・トラムと共通です。

ミュンヘンから他の都市に行く場合は赤色のDBの高速列車や地域列車に乗って移動します。

(*)MVG: Münchner Verkehrsgesellschaft mbH, 地下鉄・バス・トラムの運行を担当
(*)MVV: Münchner Verkehrs- und Tarifverbund GmbH, S-Bahnも含めたミュンヘン市内の交通、運賃や運行計画などのマネジメントを担当

ミュンヘンから他都市へ行く場合(長距離列車)

ミュンヘンから他都市へ行く場合は、高速列車または地域列車を利用します。チケットはDBの赤い券売機または窓口で購入しましょう。オンラインでも購入できます。購入できるのは長距離列車の乗車券(座席予約含む)のみ、他都市のバスやトラムなどのチケットは現地で買いましょう。

バイエルン州内の移動であれば、バス・トラムも乗れる一日乗車券のバイエルンチケット(別途記載予定)がお得です。

高速列車と地域列車はミュンヘン中央駅の地上階、プラットフォーム(Gleis)の5〜36に発着します。高速列車は主にGleis11〜26、地域列車はGleis5〜10, 27〜36に停まることが多いです。市内交通のS-BahnとU-Bahnは地下にあるので、間違えないように。

都市間高速列車: ICE, IC, EC

ICE, IC, ECは大都市間を高速で移動する列車で、それぞれIntercity Express, InterCity, EuroCityの省略です。ICEが一番速く、停車駅も少ないです。

ICE
ICE

高速列車は車両クラス(1等、2等)があり、座席の予約ができます。座席の予約は必須ではなく、空いていれば好きな席に座ることができます。予約者が来たら、席を立ちましょう。日本の新幹線とは違い、自由席や指定席の車両が区別されているわけではありません。

地域列車: RB, RE, 私鉄(BOB, alex, agilis)

地域を走る鈍行列車は、DBが運行するRE(Regional-Express)とRB(Regional-Bahn)、一部の地域では私鉄(BOB, BRB, Meridian, alex, agilisなど)も走っています。

BOB
BOB
agilis
agilis

高速列車と同じく1等車両と2等車両がありますが、1等車両を使うことはほとんどありません。運行区間と日時によっては、1等車両のみ座席予約できます。

ミュンヘン市内交通

ミュンヘン市内及び郊外の交通手段は、DBが運行するS-Bahnと、MVG管轄の地下鉄(U-Bahn)・バス・トラムです。
U-Bahnはミュンヘン市内中心、比較的短い区間を走っています。S-Bahnはミュンヘン市内からミュンヘン郊外まで伸び、駅間が少し長めです。

S-Bahn S-Bahnは緑色のSのマーク、S1-S4, S6-S8まであります。S5は以前は走っていましたが、S3の拡大により廃止になりました。
ミュンヘン空港からミュンヘン市内中心(ミュンヘン中央駅)へは、S1またはS8のどちらでも行くことができます。S1とS8は左回りか右回りで行くかの違いで、S8の方が早くつきます。
U-Bahn U-Bahnは紺色のUのマーク、U1-U8まであります。U3とU6, U4とU5はミュンヘン市内中心では停車駅が共通しているので、同じホームから乗ることができます。
バス・トラム バスとトラムはの停留所は黄色の背景に緑のHの書かれたマークです。
ナイト・ライン
ナイト・ライン
深夜の市内交通は、バスとトラムです。S-BahnやU-Bahnが運行していない深夜〜早朝まで、Nから始まる夜間専用の路線があります。バウス・トラムの停留所にフクロウのマークがあればナイト・ラインも停まります。

ゾーン・リング制

ミュンヘン市内の交通システムはゾーンとリング制、ミュンヘン市内からミュンヘン郊外までを4つのゾーンと16のリングに分割しています。

ミュンヘン市内 ゾーン

ミュンヘン市内は白の領域、Zone 1です。ミュンヘン郊外は内側から順に緑のZone 2, 黄色のZone 3, 空港は最も外側のZone 4です。通常、乗車券を買う場合は、Zoneだけを気にすれば良いです。

各Zoneは4つのRingに分割されています。Zone 1はRing 1〜4, Zone 2はRing 5〜8, Zone 3はRing 9〜12, Zone 4はRing 13〜16です。Ringは定期券(IsarCard)を買う時に関係します。

Ring, Zoneの線上に乗っている駅は、両方のRing, Zoneに属すると考えることができ、つまり、安い方の料金でチケットを買えます。

ミュンヘン市内の路線図(Zone 1)

電車の中でよく見かける路線図、ミュンヘンのS-BahnとU-Bahnの路線図です。Zoneごとに色分け(白、緑、黄色、赤)もされています。

Schnellbahnnetzplan
MVG提供の路線図はこちらから (Liniennetzpläne)

トラムも見たい場合

Schienennetzplan
MVG提供の路線図はこちらから (Schienennetzplan)

料金路線図(Zone 1〜4)

ミュンヘン郊外へ行く時、特にS-Bahnからさらにバスで移動する時に、降車駅がどのゾーンなのかを把握するのに便利です。

Tarifplan-Gesamtnetz
MVG提供の路線図はこちらから (Tarifplan Gesamtnetz)

チケットの種類

ミュンヘン市内のチケットは1回のみ利用可能な片道乗車券(Einzelfahrkarte)一日乗車券(Tageskarte)、回数券(Streifenkarte)の3種類があります。観光であれば色々と移動が多いので、一日乗車券が一番便利です。

チケットはミュンヘン市内のS-Bahn, U-Bahn, バス, トラムの全てに利用できます。ただし、長距離列車(ICEなどの高速列車、RBなどの地域列車)には利用できません。

5歳以下の子供は無料、6歳〜14歳は子供料金です。

運賃は年一回、毎年12月に改訂されます。最新の料金はMVGのホームページから確認してください。

一日乗車券(Tageskarte)

一人用と、大人5人まで利用できるグループチケットがあります。チケットは翌日の朝6時まで有効。

料金はミュンヘン市内(Zone 1, 白)のInnenraum、Zone 1+2 (白と緑)のMünchen XXL、ミュンヘン郊外のみのAußenraum(Zone 2-4, 緑+黄+赤)、ミュンヘン全域のGesamtnetzの4種類。

ミュンヘン市内のみ3日間乗車券もあります。子供(6〜14歳)は全域共通です。

一日乗車券(Tageskarte)
シングルチケット
Single-Tageskarte
グループチケット
Gruppen-Tageskarte
ミュンヘン市内
Innenraum
€6,60-€12,60-
ミュンヘン広域
München XXL
€8,80-€15,90-
ミュンヘン郊外
Außenraum
€6,60-€12,60-
ミュンヘン全域
Gesamtnetz
€12,60-€23,90-
ミュンヘン市内3日間
3 Tage Innenraum
€16,50-€29,10-
子供 ミュンヘン全域
Kinder Gesamtnetz
€3,10-

片道乗車券

片道乗車券の料金は最初の乗車駅から最終降車駅まで通ったZoneの数に比例します。

例えばミュンヘン空港からミュンヘン中央駅まで片道で買う場合、ミュンヘン空港はZone 4、ミュンヘン中央駅はZone 1なので、4 Zone分のチケット、€11,20-が必要です。

チケットは日付の刻印から4時間有効。つまり、目的地の前に途中下車してちょっとお買い物したり、なんてこともできちゃいます。ただし同じ路線を往復するような乗り方はできません。

子供(6〜14歳)は一律、同じ金額です。

片道乗車券(Einzelfahrkarte)
1 Zone€2,80-
2 Zone€5,60-
3 Zone€8,40-
4 Zone€11,20-
子供 全域€1,40-

短区間(Kurzstrecke)と回数券(Streifenkarte)

住んでいなければあまり使うことはありません。

短区間乗車券(Kurzstrecke)は乗車してから4つ目の駅まで、€1,40-で乗れる片道乗車券。S-Bahn, U-Bahnの1駅は2駅と換算さるので、2駅まで乗車できます。バス、トラムは4駅まで。

回数券(Streifenkarte)は10枚綴りの乗車券で、€13,50-。1枚(1 Streife)は短区間乗車券(Kurzstrecke)に相当します。2枚(2 Streife)で片道乗車券の1 Zoneです。子供は全域1Streife。

まとめ

いかがでしたか?ゾーン・リング制は慣れてしまえば、目的地のゾーンを見れば良いだけなので、とっても簡単です。

一人なら片道乗車券の方が安いですが、もし2人以上であれば一日乗車券のグループチケットが断然お得です。空港からミュンヘン市内への片道乗車でも、グループチケットの方が一人当たりの金額は安くなります。

観光ならどこへ行くにも一日乗車券がベスト!電車やバスに乗るたびにチケットを買うなんて面倒なので、一日乗車券でストレスフリーに観光を楽しんでください。

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