
オクトーバーフェストには10の黄金ルール(Zehn Goldene Wiesn-Regeln)と呼ばれる注意事項10ヶ条があります。
2016年から導入された持ち込めるカバンの大きさに関する項目(リュックサック禁止ルール)もこの10の黄金ルールで指定されています。
その他には、地下鉄の混雑緩和のためになるべく徒歩で来るように、といった推奨事項なども含まれます。
1. 10の黄金ルール
10の黄金ルール(Zehn Goldene Wiesn-Regeln)は、オクトーバーフェストにおける望ましい行動について記載したものです。ざっくり言うと、持ち込み制限、ベビーカー禁止時間帯、及び閉場時間帯の入場禁止について書かれています。
- リュックサックと大きなカバンは基本的に持ち込み禁止です。フェストに必要ない物は、家に置いておきましょう。手ぶらが一番早く入れます。
- 持ち込み手荷物(カバンなど)は容量制限があり、最大3リットルまでとします。また、20cm x 15cm x 10cm 以下の大きさとします。
- 腐食性物質または色素などのスプレー缶、及び武器やナイフなどの危険な物体の持ち込みは禁止します。また、ガラス瓶の持ち込みも禁止です。
- 小さなお子さんは、折りたたみバギーでの移動が望ましいです。大きなベビーカーは禁止ではありませんが、セキュリティチェックを実施します。
- 土曜日、及び10月3日の祝日(ドイツ再統一の祝日)は、全日ベビーカー禁止です。その他の日は、午後18時以降、ベビーカー禁止です。
- 動物を連れてくることはできません。
- 地下鉄U4/U5 Theresienwiese からではなく、ミュンヘン中央駅からの徒歩での訪問やその他の代替移動手段をご検討ください。
- 会場の入場口は全て利用可能です。
- Wiesnbarometerを参照して、比較的空いている時にお越しいただくと、快適に見て周ることができます。
- 深夜1:30〜朝8:00の間は、会場は閉鎖されるため、滞在することはできません。
2. リュックサック禁止ルール
持ち込み制限に関するルールは通称リュックサック禁止ルール、その名の通りリュックサック(バックパック)の持ち込み禁止はもちろん、手荷物の大きさにも制限があります。
a. 持ち込める大きさ
持ち込める手荷物は
- 10 x 15 x 20 cm 以下の大きさ
- 容積の合計は3L以内
入場ゲートに立っているセキュリティの人の目分量で測られるので、制限ギリギリの大きさはやめましょう。なるべく小さく!10の黄金ルールで推奨されているように、手ぶらだとスイスイ入れます。
また、セキュリティは警察ではないので(アルバイトかもしれません)、英語が通じない可能性もあります。
b. リュックサック禁止の背景
なぜリュックサックが禁止されたかの背景は、ミュンヘンやドイツ国内を旅行するためにも、知っておいて欲しいため、簡単に説明します。
簡単に言うと、テロ対策です。
2016年7月22日、ミュンヘン市内北にある大型ショッピングモール(通称OEZ)でイランからの移民2世による銃乱射事件が起き、通行人9人が亡くなりました。犯人である18歳のDavid S.は背負っていたリュックサックに銃を隠し、犯行を実行、2時間後に隠れていたところを警察に見つかり、持っていた銃で自殺しています。
この事件は、公式的にはテロではなく単独犯による凶悪犯罪といった位置付けです。ただ、実行前に別のfacebookアカウントで犯行仲間の募集をしていた背景もあり、重大テロになる可能性もあったわけです。
これまでも、この事件後もミュンヘン市内で起きたテロのような事件はありませんが(ミュンヘン近郊ではあり)、オクトーバーフェストのような、来場者の多い大規模なイベントはテロの対象になりやすいです。また、海外からも多くの観光客が来るイベントは、テロリストも入り込みやすいので、警戒するに越したことはありません。
3. 荷物預け入れ窓口
持ち込み制限に引っかかっても、入れないわけではありません。会場の入り口付近には保管所が複数設置されているので、荷物を預けることができます。
預入窓口の場所:
料金:
料金は預ける荷物の大きさによって異なります。ベビーカーも保管場所に預けることができます。
- 10kgまでの小さいカバン: 4ユーロ
- 10kg以上の大きいカバン: 7ユーロ
- ベビーカー: 3ユーロ